まず最初の質問です。あなたは「ドライ・ジャニュアリー」と「ソーバー・オクトーバー」、どちらが好みですか。
ヴィダル氏:
うーん、難しいですね。
どちらも好きではありません。
一年中やっていることですから。
レスコエ氏:
私はあまり共感できませんし、やったこともありません。
一年を通して、そもそもあまり飲まないんです。
たくさん飲んで、やめて、またたくさん飲むというのは良くないと思います。
大事なのはバランスを取ることです。
そうしないと体を壊してしまいます。
「 The Cambridge Public House」(ザ・ケンブリッジ・パブリック・ハウス)のノンアルコールや低アルコールのオプションについて教えてください。
レスコエ氏:
とても自信をもって提供していて、すでに多くのノンアルコールのオプションを揃えています。
なかでも素晴らしい一杯があり、メニューの中で私のお気に入りです。
通常のミルクではなく、ヤギのミルクとチーズを使ったミルクパンチ風のカクテルです。
バーテンダーはノンアル/ローアルのメニューについてどのように伝えるべきでしょうか?
モクテル、ノンアルコールドリンク、あるいはアルコールフリーカクテルと呼ぶべきでしょうか?
ヴィダル氏:
一部の人にとって「モクテル」という言葉は分かりやすいかもしれません。すぐにノンアルだと理解できますから。
でも私にとっては、カクテルの「模倣」という印象が強く、時代遅れな表現だと思います。
昔はオレンジジュースとグレナデンを混ぜて「カクテル」と呼んでいましたが、今では本格的で洗練されたノンアルコールカクテルが数多くあります。
だからこそ、ゲストにふさわしい体験を届けるために、正しい言葉を使うことが大切なのです。
レスコエ氏:
私はシンプルに「ノンアルコールカクテル」と呼んでいます。
もちろん「モクテル」と呼ばれても気にしません。
正直なところ、どう呼ぶかはそれぞれの自由だと思います。
では、価格設定についてはどうでしょう?
ヴィダル氏:
私はノンアルコールカクテルはアルコール入りと同等か、少し低めの価格にすべきだと考えています。そうでなければ「グラスの価値=アルコール」という誤ったメッセージを伝えてしまいます。
実際には、私たちは社交のために飲み、体験のために飲み、外に出て場を楽しむために飲むのです。
そしてもちろん、味わいを楽しむために飲みます。
グラスの中のABV(アルコール度数)だけが価値を決めるわけではありません。
重要なのは全体の体験そのものです。
ですから私にとっては、ノンアルコール、ローアルコール、フルストレングス(通常の度数)、どれも同じ価値を持つのです。
レスコエ氏:
消費者の多くは、ノンアルコールスピリッツがアルコール入りと同じくらい、あるいはそれ以上に高価であることを知らないと思います。
同じ価格で提供しても、おそらく開発コストは変わらないのですが、お客様の感覚的には受け入れにくいでしょう。
ですから、価格にはある程度大きな差を設ける必要があるのです。
では「私たちのおごり」だとしたら、どんなノンアルコールドリンクを選びますか?
レスコエ氏:
水ですね!
それからフレッシュジュースも好きです。
お気に入りは、搾りたてのブラッドオレンジジュースです。
数分間冷蔵庫で冷やしてから飲むのが最高です。